* 鉄鼠の檻

Posted on August 31st, 2009 by tomoya. Filed under 読んだ.


文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)
講談社 2001-09
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おすすめ平均 star
star成長しない迷子
star面白すぎて読むのをやめられない。「京極猿、京極狂い」と呼ばれても良い。俺は読みたいんだ!
starこれが最高傑作かも

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はじめての京極夏彦さん体験でした。数ヶ月前に数十ページ読んだだけで放置していたが、一昨日から再度腰を据えて読んでみた。

予想を超えておもしろかった。余計な知識に触れるのが好きなぼくにとって、主人公の京極堂の口から次々にこぼれてくる禅にまつわる話がたまらなくおもしろかったです。釈迦・達磨からはじまり、中国で花開いた禅。鎌倉時代に本朝・日本へ輸入され、栄西・道元らの高僧たちによって広められる。禅の方法は、日本の風土のなにかとマッチしたようで、室町時代以降、日本人の生活・芸術・文化にとけ込み、水墨画・工芸・建築などあらゆる方面で、「革新」をもたらした。

日本人にとっては、一見、なじみがあるように思える禅ですが、実は何も知らないことも、知らされます。たとえば、臨済宗・曹洞宗という言葉を知っている人はたくさんいると思いますが、どう違うのか?禅問答(公案)ってどんなもの?なぜ座禅をするの?悟りってなに?

解説でも触れられているとおり、まさに仏教版「薔薇の名前」といった感のある小説です。
殺人事件を解くミステリー小説としても一級で、宗教的なものに興味のない人でも、読んで楽しめて、おまけに、禅の考え方をわかった気になれるとてもいい本です。
惜しむらくは、1200ページを超す大作で、貴重な休日を2−3日まるごとつぶしてしまうこと。でも、その分、お腹いっぱいの満足感を得ることができますよ〜。

ちなみに、さらに禅に興味を持たれた場合は、鈴木大拙の著作をおすすめします。



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