* シリコンV(1)はじめに

Posted on June 7th, 2009 by tomoya. Filed under 思った, 行った.


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シリコンバレーを訪問してから、ずいぶん時間が経ちました。
もう2ヶ月半にもなります。
その間にぼくの髪は肩まで伸びて、季節はとっくに初夏の陽気。
今はもう、梅雨がもう目の前までやってきていて、これから紫陽花の花がきれいに咲き始めるでしょう。

3月19日に渡米し、3月30日に帰国したわけですが、さすがに帰国時の興奮はもはやありません。
ライブ感にあふれる速報記事は書けません。

実は、この文章は、4月中に書き上げられる予定でした。
そのために、ぼく自身、かなり長い時間テキストエディタに向かう努力はしてきました。

しかし、肝心の文章が出てきません。シリコンバレーでのことを思い出したり、あてもない雑念と妄想にひたってみたりと、無為な時間ばかりを過ごしていました。
プログラムを書いたり、メールを書いたり、来るべきプロジェクトメンバーとチャットをしたりすることには積極的でしたが、ブログの更新ばかりは、なぜか気が億劫になってしまうのでした。

というわけで、文章を書くことはひとまず放置して、生活を立て、新しい生き方を謳歌することに専念することにしました。
会社員という立場を離れ、まさに24時間週7日が自分の自由になるわけで、きちんと自分を手なずけておかないと、悲惨なニート生活になってしまうからです。

幸いさまざまな話がふってわいてきた中で、かれこれ忙しい日々を過ごしました。フリーな暮らしにも体が慣れはじめ、「朝起きる、ランニングする、PCに向かってコードを書く、昼寝をする、家事をする、コードを書く、本を読む、夜眠る」のサイクルもだんだんうまくこなせるようになってきました。

そんな中、ブログの神がようやくぼくに降りてきて、「そろそろ書けよ」と耳元でつぶやいてくれたのが、5月末のことでした。
時は経ち、記憶は風化しました。考えたこと感じたことからビビッドさは失われましたが、その代わりクリアでソリッドになっていました。

シリコンバレーで受けた刺激は、しっとりとぼくの体に沈殿しています。
2ヶ月半という期間をおいて、体験は経験に変わり、それを自分の言葉で表現することができるようになっています。

6月になり、いったん書き出してみると、気持ちのいいほど言葉が流れるように飛び出してきて、気がつけば、大きな文章へとふくれあがっていました。

それをが、この「シリコンV」です。VはもちろんバレーのVですが、「しりこんばれー」と発音するよりも、「しりこんブイ」と発するほうが、音に締まりが出てくるので、気に入って使っています。

忙しい人が多いでしょうから、簡単に構成を紹介します。
まず、「2. 二度目のサンディエゴの空」という、小説じみた章からはじまります。シリコンバレーがぼくという書き手になにか大きなインパクトがあったことを暗示する効果をねらっています。
次は、「3. 会社組織を覗き込んだらそこは闇だった、シリコンバレーにはなにかあると思った [SVC参加について]」という章です。シリコンバレーに行くきっかけや、それ以前の会社員としてすごした2年間について語られます。人は転機を向かえる度にそれまでの半生を振り返りたくなるものですが、まさにそういった類の文章です。
次の章から、シリコンバレーで考えたことが、

4. エンジニアですか、それ以外のなにかですか? [自己紹介について]
5. 声をあげよ! [コミュニケーションについて]
6. ビジネスを走らせる [起業について]
7. たとえリーダーはいなくとも [仲間について]
8. 風向きは変わった。さあ、どうする? [時代について]

といった内容で続きます。

日記スタイルの書き方が似つかわしくないので、時系列ではなくテーマ別に章を分けています。必要に応じて、シリコンバレーでの経験が語られますが、あくまで今のぼくの考えを補助する素材として使用されています。
9. 種をまく – 消えることのないもの」では、帰国後から今日までのぼくの時間について軽くまとめられています。ブログを放置してきた罪滅ぼしのような内容で、特にめぼしい点はありません。

最後に、当時の体験をほとんどそのまま書いた手記のようなものを、「10. 旅行記」として公開しています。
せっかく書いたので、MOTTAINAIから載せておこうというやつです。
とはいえ、ぼく以外の人にとっては雑文でしかないでしょうから、こんなものを読んでいるひまがあるなら、早く寝た方が賢明だとは思います。

では。

(写真は、出発の日に京成八幡駅のプラットフォームから取った風景。シリコンバレーではない)

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