Archive for January, 2009
* コ・ハウジング(Cohousing)について
Posted on January 28th, 2009 by tomoya. Filed under 思った.
コ・ハウジングという言葉をご存じでしょうか。
あまり耳慣れない用語ですね。
英語で、cohousing、co-は「ともに」を表す接頭語、housingは「住むこと」、つまり「みんなで近所に一緒に住む」という意味です。
WikipediaのCohousingによると、1960年代にデンマークで提唱されはじめた制度だそうです。
The modern theory of cohousing originated in Denmark in the 1960s among groups of families who were dissatisfied with existing housing and communities that they felt did not meet their needs. Bodil Graae published “Children Should Have One Hundred Parents,” spurring a group of 50 families to organize around a community project in 1967.
“コハウジングについての考え方は、60年代にデンマークにおいて、既存の住居のあり方・(近隣の)共同体のあり方に不満を抱いた人たちの間からはじまった。Bodil Graaeは、「子供は 100人の親が育てる」を出版し、1967年には、50組の家族を率いて、共同生活を行う計画を開始した。”
とあります。
つまり、同じ考えに共感できる人たちが集まり、お金を出しあって、用地を購入し、家や共同施設を建て、近隣の交流を深めながら、農作業や子供の世話を一緒にすすめていく、という運動です。
コ・ハウジングとは、いわば、「ご近所さん」を復活させようという運動なのです。
日本でも、東京や大阪、その他の大都市圏では、非常に近隣との交流が希薄なっており、「騒音おばさん」のような人のことが大々的に報道されているのを見ると、隣に住む人のことを、百害あって一利なしのように捉えてしまう人も多いかもしれません。
実際に見てきたわけではありませんが、それほど古くない昔、日本では、作りすぎたおかずを隣家に持って行ったり、町内に年頃の娘がいる家に上がり込んでは、縁談を持ちかける風習があったそうです。
いいですよね、「ご近所さん」。
最寄り駅に降りた瞬間から、知った顔の人が、
「おかえり」
声をかけてくれるような街に住んでみたいものです。
今は、東京です。エレベータで挨拶する程度の希薄な関係しかできないのがとてもさみしいです。
なので、コ・ハウジングのプリンシプルには大いに賛同したいのですが、ひとつどうしても許せない点があります。
コ・ハウジングは、自主的に参加を表明した人たちだけの集まり(=Intentional Community)であることです。
ある種同質な考えを持った人たちだけで共同体を運営するということです。
ですので、はじめは、
「家を閉じこもってないで、外に出ておいでよ。集会所でみんなすごそうよ」
というようなオープンな発想で共生を謳っているはずが、いずれ
「私たちの考えにそぐわないあなたたちは、ここには入れません」
と、別の人たちをシャットアウトする方向に向かってしまうことが懸念されます。
私が想像するご近所さんは、そうではないんだなあ。
コ・ハウジングの方たちのような、土地を買収するところから行動を開始するようなバイタリティは、私にはありませんし(笑)
今住んでいる自分の街をもっとよくしたい、という発想に向くほうが、幸せになるにちがいない、と思うわけです。
ゴミを拾ったり、近くに住むお年寄りの助けになるようなことをしたり。
そんなささいなことをくりかえすことこそが、共生できる街づくりへの近道となるはずです。
とかく、この日本では、そんな共同体での生活がずっとあったわけですから、ね。
* Brian Eno Says No to Gaza Attack
Posted on January 24th, 2009 by tomoya. Filed under 見つけた.
* 小津安二郎「彼岸花」から思う昭和と平成
Posted on January 24th, 2009 by tomoya. Filed under 思った.
「転職して、アメリカで働く」
会社から家までの電車の中で、そう決意した。
今年に入って、20度目くらいの確信であった。
とは言うものの、実際の話はJTPA09に参加すること以外何も決まっておらず、東洋経済オンラインの佐々木さんの記事を読んで、ご当地の就職「難」事情を見聞させていただくに、
「自分の意志だけで何とかなるものでもあるまいし」
なんて、及び腰になってしまう。
しかし、そうはいっても、妄想を広げることだけはたくましい。
アメリカにいざ住んだら、日本のことが恋しくなるだろうなぁと、ヘンなところだけを先読みして不安になっているのである。
考えるうちに、今現在はどっぷりと日本で生活しているにもかかわらず、よほど日本が恋しくなって、駅前のTSUTAYAで、
- 小津安二郎「彼岸花」
- 溝口健二「雨月物語」
- 山田洋次「母べえ」
という鉄板3本立てを借りてしまった。
お酒をたしなみながら、こういうのって、とてもぜいたく、とてもわくわく。
小津安二郎「彼岸花」のあらすじ Read the rest of this entry »
* Tim O’Reillyのメッセージ : Work on Stuff that Matters: First Principles [全訳]
Posted on January 21st, 2009 by tomoya. Filed under 見つけた, 訳した.
原文 : http://radar.oreilly.com/2009/01/work-on-stuff-that-matters-fir.html
すばらしいメッセージです。英語で読むことにものぐさな人たちのために。
私は、昨年、多くの時間をつかって、「重要なことに取り組みなさい」と言い続けてきました。何が重要なことだろうと言う質問もたくさんもらいましたが、人それぞれ事情が異なるでしょうから、あまり積極的には答えてきませんでした。
新しい年をはじめるに当たって、考えるためのアイデアをいくつか紹介しましょう。
まずはじめに。
「重要なこと」とは、ボランティア福祉活動や、社会的大義を背負った運動、社会是正活動(do-goodlism)に限定されるわけではけしてありません。
ボランティア活動はとても重要なことですし、専門技術をもっていれば、きっと大きな貢献ができるでしょう。
しかし、そのような狭い箱から飛び出すことがさらに重要です。
つまり、営利のビジネスであっても、正しく行われているものは、社会的に意味のある価値をもたらしていると強く信じています。
むしろ、良心から集めた寄付金で運営されるばかりでなく、社会が必要とする大切な活動が持続していくための対価がきちんと支払われる経済システムを作る必要があります。
私は、半分無意識ながら、何度も、(自分のビジネスに対して)リトマス試験を行ってきました。
経験からひっぱりだしてみましょう。もっと徹底して考えられるようコメントをもらえればうれしいです。 Read the rest of this entry »
* 勝間和代さんを批判する人になにか言うつもりが…
Posted on January 20th, 2009 by tomoya. Filed under 思った.
ぼくは、カツマーである。
彼女のメッセージに共感し、勝間さんの声をさらに世に広げていきたいと考えている。
ところで、一昨年あたりからの急激な勝間さんブームが出版界に巻き起こった。
このおかげで、彼女の言葉は、流行もののチューイングガムのように、
噛んではすぐに捨てられてしまうのではないか、と危惧していた。
「年収を10倍」であるとか「効率を10倍」といった彼女のわかりやすいメッセージは、言ってしまえば、あまりに陳腐だし、マッキンゼー・JPモルガンという社名、公認会計士、TOEIC900点という資格名など、ビジネスマン垂涎もののキーワードが目に入るたびに、
— 毛嫌いする人を増やしてしまうばかりなのではないかなあ。
などと草葉の陰で感じていたのだった。
なので、このエントリは、そもそも
「勝間さんの言っていることをまともに受け取り実践している人がいるのだろうか」
という疑問からはじまった。
そして、どうすれば、彼女のメッセージを遍く世間に広め、若い人たちが確固たる夢を持ち、将来に向かって歩き出せるようになるだろうかと考えたい、そんなコンセプトだった。
そこで、Googleブログ検索やLivedoorブログ検索で、みなさんが勝間さんのことをどのように受け止めているのかという調査を開始した。
結果、正直、驚いた。
TOKIKO バリュアージュ:勝間和代さんの本を読んで
賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ~「起きている…
今後の女性の生き方は勝間和代さんに学べ!レコたんの今日も威風堂々…
ぶどうのタネ
That’s Lifeとは言わせない
まだまだ百も二百も見つかったけれど、とても全部は載せきれない。
とにかく、彼女の言葉を好意的に受け止め、モチベーションを高くしている方がほとんどなのである。
実際にブログを始めたり、読書量を増やしたりといったアクションをしているよという報告を書いておられることもたくさんいる。
そもそも、ぼくがしゃしゃり出て、スポークスマンのようなことをする必要性なんてまるでなかったようである。
ぼくの計画はあまり有効なものではなかったらしい。
そこで、方向転換。
あらためて、勝間さんのハンパ無いすごさをぼくなりにまとめてみる。
1. まっすぐなメッセージである
勝間さんは、ご自身のことを経済評論家と称しているが、世間にあふれる「〜かもしれない」「〜ともいえなくはないのである」という弱腰論調でしか話せない評論家とはまるで違って、しっかりとした彼女の意見を伝えてくれる。読んでいて、気持ちがいい。
2. ぶれない
驚くべきスピードで、驚くべき量の出版物を出しておられるが、勝間さんのメッセージのフォーカスは少しもぶれない。
”もっと人生を楽しみなさい。そのためには脳をとことん使いつくしなさい”ということをあらゆる側面から伝えているのである。
おかげで、「最近元気が出ないな。なにかやる気の出る本でも」と思ったビジネスマン諸君は、安心して勝間さんの本を取り心を奮い立たせることが出来るのである。
3. 実際に実践している
「実践的」と題された本はたくさん見るが、勝間さんほど、言ったことを実現している人はいないだろう。
勝間さんの経歴、活動内容、著作物のすべてが、彼女の主張がしっかりと裏打ちしている。
勝間さんのメッセージが、机上の空論ではないことを、懐疑的な読者へも伝える努力がなされている。
この3点だろうか。
このエントリの企画は失敗したが、結果として、ぼくの方が、勝間さんから、そして彼女に共感するブロガーの皆さんからたくさんの元気をいただいた。
起きていることはすべて正しい。本当にそう思えた、とても幸せな気分である。
* ビジター数から2008年後半を考えるうちに、飯島愛を偲ぶことになった
Posted on January 17th, 2009 by tomoya. Filed under 思った.
こちらは、compete.comで分析した、2008年の、mixi, 2ch, YouTube(日本語), ameblo, greeのユニークユーザの推移図です。

所感
1. 7月と11月にYouTubeに何が起こったのか?が思い出せない。12月末で、4月の5倍!って。広告打ってたけどあれのおかげ?
2. 井上陽水「夢の中へ」
休むことも許されず 笑うことは止められて
はいつくばって はいつくばって
一体 何を探しているのか
greeを見て、つい口ずさんでしまった。いろいろ八方塞がり感があるので、一度サイトを閉鎖してから、mixiでもモバゲーもない道を模索した方がよいのでは思うのです。陽水先生も、
探すのをやめた時
みつかることもよくある話で 踊りましょう
夢の中へ 行ってみたいと思いませんか
とおっしゃってることですし。
3. 不気味なくらい増えもせず減りもしなかったらしい2chとmixiとameblo. しかもみなさん50Kのラインでなかよくやっていらっしゃる。
日本人は、ネット生活において、「mixiのぞいて、2chで明日のネタを探して、amebloで上地くんのブログ にコメントをして眠る」といったような定型を見いだしたのだろうか。
* 「自虐女子」の誕生をいかにして防ぐべきなのか
Posted on January 16th, 2009 by tomoya. Filed under 思った, 読んだ.
日経ビジネスオンラインに、深澤真紀さんによる「平成女子図鑑」という連載が掲載されているのをご存じでしょうか。都会で生きる独身女性のライフスタイルや思考傾向などを、日経ビジネスの 主たる読者層であろう20代後半〜50代のサラリーマン男性に解説している興味深い読み物連載です。
深澤さんはベテランの編集者さんのようで、取材対象である女性たちを、非常に面白い視点で描いておられます。補助線の引き方がうまいとは、まさにこのことで、男性からの食事などのおごられ方を切り口にしたこちらの分析などは私も興味深く読んでいました。
当初は、さすが雑誌の編集者らしく、造語がうまいなあ、それに世の姿をよく観察されているのだろうなあとしきりに感心しながら読ませていただいたのです。
しかし、この1ヶ月で次々に配信される記事を見ていると、少し違和感を感じるようになりました。
—ちょっと造語が行き過ぎでないか…
1月16日に配信されたこちらの記事「自虐女子」と「自爆女子」で、その不安が自分の中ではっきりとした危機感に変わるのを感じました。
“人を形容するキャッチーなワードが蔓延させることで、世の中の人たちのライフスタイルを大きく変えることができる”
という歴史的証明をふと、思い出したからです。
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